第八番 青龍山 龍嚴寺

[宗派]天台宗

  聖観世音菩薩(御丈 五寸) 

[所在]川崎市多摩区堰3-11-25

     044-822-3076 

[最寄]JR南武線 久地駅

     徒歩3分

由緒

当山の創立は、今から約750年前鎌倉時代と伝えられているが、たび重なる火災や、多摩川の水害等により文献の多くを失っている。しかし天正元年(1573)3月に東叡山寛永寺の開基・天海大僧正の弟子、實海僧正が中興開山として堂宇を再建したことが明らかにされています。

 

 ○聖観世音菩薩

当山に安置する観音さまは、約1160年前、慈覚大師(円仁)の御作と伝えられている。慈覚大師は、我国に往生安楽の思想と阿弥陀如来の信仰を最初に広めた大姉さまです。

 

 ○福禄大黒天

当山に安置されます大黒天は、約1200年前、平安時代に伝教大師(最澄)が我国に最初に伝えた古式の仏像であり、大師の御自作と伝えられています。大師が比叡山延暦寺において我国の富国豊穣を祈願しておりましたが、戦国時代に織田信長の比叡山焼打ちにより日光山輪王寺に移り、その後、寛保元年(1741)に当時の住職・宣慶和尚が深大寺よりこれを護持し、当山に伝えた古い尊像であります。近年に至り、正月、5月、9月の20日にこれを開扉し、近隣の善男善女の篤い信仰を集めております。

 

 ○武相不動尊 第3番札所

当山に安置する不動尊はお腹ごもり不動尊と称し、『往生要集』の著者である恵心僧都(源信)の作と伝えられ、安産と子育てのお不動さまとして多くの信仰を集めております。

御詠歌

じひふかく のりのしがらみ せきとめて

 はつせのみづの よどまぬはなし

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