第十九番 白王山 正福寺

[宗派]真言宗

  正観世音菩薩(御丈 三尺三寸) 

[所在]川崎市高津区北見方2-13-1

     044-822-0518 

[最寄]東急田園都市線 高津駅

由緒

当山は、武州橘樹郡稲毛領北見方村の多摩川の傍らに位置を占め、多摩川河原ならびに沿岸の江戸も一望できたと伝えられている。多摩川に近かったためか、水難多く旱損は無しと『武蔵風土記』に記されているが、建立由来は不明である。

本堂は、昭和20年(1945)5月24日の川崎大空襲で焼失したが、災禍をまぬがれた本尊・大日如来像、過去帳は昔の面影をしのばせるものである。加えて享徳2年(1453)を刻む板碑と他にも十数枚の板碑が残されていることから推測して、その頃開山されたものではなかろうかとおもわれる。

堂内には、準西国稲毛三十三札所観音霊場が開かれた当時の宝暦13年(1763)初秋、霊場生みの親・山田平七翁が奉納した縦30センチ、横40センチほどの白木に墨字で書かれた平七翁自筆のご詠歌の額が残っている。三十三所霊場中でほぼ最北東端の位置、平七翁は向ヶ丘村・平の住民で、遠路を夜明けごろに参詣されたのであろう。翁の信仰心の厚さを物語るものである。

現在は、正観世音菩薩(御丈三尺三寸)をはじめ、千手観世音菩薩(御丈一尺二寸)境内には、水子観世音菩薩(御丈五尺七寸)のお観音さま尊像が安置されている。

御詠歌

ふるさとを はるばるここに きたみがた

 いそげやにしに ありあけのつき

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