第十五番 長唱山 蓮乗院

[宗派]真言宗

  準提観世音菩薩(御丈 七寸五分) 

[所在]川崎市高津区子母口129

     044-777-1565 

[最寄]JR南武線 武蔵新城駅よりバス

由緒

当山は長唱山実相寺蓮乗院と号し、本尊は旧本堂よりご遷座した準提観世音菩薩をお祀りしている。

今を去る三百余年の昔、真言密教伝燈阿闍梨・浄蓮坊得蔵法印(寛文元年[1661]8月7日寂)により開創されたが、旧本堂・旧本尊(薬師如来立像)は戦災により惜しくも焼失、有縁の檀信徒の助勢により昭和31年(1956)に本堂再建、以後、境内諸堂宇等の整備・復興が果たされつつ、今日に至っている。

現本尊、準提観世音菩薩のご利益については、『準提陀羅尼経』という経文の中に「この観世音菩薩を信仰すれば罪障消滅し寿命長遠となり、また福智増進して仏の加護を得、争いもし生ずれば必ず勝ち、さらに諸病治癒、家門繁栄、家内安穏、安楽を得ることができる」と説かれており、過去無量の諸仏の母たる清浄陀羅尼を司る尊、仏母準提、七倶胝仏母とも称され、求児、子育て満足等、女性の守り本尊として、往古より多くの参詣者が訪れ、篤く信仰されたと伝えられる。

御詠歌

さしもぐさ しめじがはらの みなしごや

 ひぼのごぐわんを うるぞうれしき

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